VPSを使う

転勤が決まったらしいので,引越しに備えてVPSを整えてみた.
お名前.com の VPS が,初期費用がかからず,安価に短期間利用できるので良さげ.
ubuntu 12.04 LTS が選択できるので,小躍りして申し込んだら,ubuntu server ではなく ubuntu desktop であることが分かってゲンナリ.
とりあえず,コンソールエキスパートモードからインストールすることにしたので,手順を軽くメモる.

VPS のインストールディスクを仮想ホストに仕込むところは,公式のヘルプを参照のこと.
起動したら ubuntu desktop のインストーラが起動するところまでは,進んでいることを想定.

  1. 起動してインストール開始.
    • Advanced options
    • Command-line expert install
  2. Ubuntu のインストーラは,上から順に設定していけばいいので簡単.
    • Choose Language
    • English
    • United States
    • en_US.UTF-8
    • ja_JP.UTF-8[space][tab][Enter]
    • en_US.UTF-8
    • Configure the keyboard
    • No
    • English (US)
    • English (US)
  3. ここからは,KVM初体験なので,よく知らない.勘で進める.
    • Detect Network Hardware
    • usb-storage (USB storage)に[*]が入った状態で,[tab][Enter]
    • Configure the network
    • NW設定がどうなっているかなど知らんので,自動でまずはやってみる
      Yes
    • 設定したいホスト名を入力し,[tab][Enter]
    • とりあえず空欄でもいいし,先々つけたいドメインを入れてもいい
    • Choose mirror of the Ubuntu archive
    • ftp
    • http://www.ubuntulinux.jp/ubuntu/mirrors から,ミラーを選択し,まずはFQDNを入力
    • 次に,HTTPで言うところのGETとかPOSTの後ろにつけるパスを絶対パスで指定
    • Proxy設定は知らんので,とりあえずなしで進めてみる
    • Download installer components (これはちょー時間かかる)
    • load-cdrom
    • Detect and mount CD-ROM
    • なんかエラーがでて,以降はだいたい ubuntu server のインストールと同じ.

インストールコンポーネントのとこは,なんか省略できる気がする.
これ終わった後,isoイメージを抜いて再起動かけても,なかなかコンソールに画面が表示されなくて焦るが,起動が遅いだけなので我慢すること.
とりあえずコンソールからssh-serverを入れて,鍵とか一通り共有したら,あとはssh経由で頑張ること.

SquirrelMail で web メール導入

IMAP サーバを Web メールの SquirrelMail から叩く設定.
ubuntu の場合,apt-get から入れることができる.
しかしその場合,いらんパッケージもセットでついてきて鬱陶しいので,SquirrelMail の tarball を拾ってきて,導入することにした.
この場合,root 権限の必要な場所に設置する必要すらないので,ユーザーディレクトリに設置することも可能である.

他のモバイル向けテーマも実装した Web メールを導入したかったが,何やら色々とパッケージが必要そうなのでやめた.
モバイルからは K-9 メールで直接 IMAP を叩くことにした.

事前準備

  • 必須の準備
    • web サーバを準備する
    • PHP を導入する
    • IMAP サーバを導入する.
  • ついでの準備
    • web サーバを SSL 対応させる.

SquirrelMail の展開

SquirrelMail - Webmail for Nuts! から,tarball を落とす.
展開してでてくるディレクトリ内の doc ディレクトリの INSTALL を読めば,基本的には OK のはず.
/var/local に置けとかゴチャゴチャ書いてあるが,さっくり無視して /home 配下に置く.

SquirrelMail の設定

カレントディレクトリを配置した squirrelmail のフォルダとする.
./config/conf.pl をコマンドラインから実行する.

  • D からサーバのソフトウェアを選択すると,簡単に設定をインポートしてくれるらしい.
    対した設定を読み込んでくれないので,手で設定してもいいと思う.
  1. Organization Preferences は,個人用途では設定しなくても問題なし.
  2. Server Settings は,設定する.
    1. Domain は,自ドメインを持ってたら設定する.でもどこでこれが使われるかは不明.
    2. Invert Time は,メール送信の時に時刻がズレたら(18時間ズレる),設定すると良いらしい.私のサーバでは,設定不要だった.
    1. Update IMAP Settings で,IMAP サーバの設定を変更する.
      7 の TLS は,SSL のこと(本来,TLS が標準).
      8 の Server software は,上記の D と違って,ここで選んでも設定をインポートしてくれない.でも気持ち悪いのでちゃんと選んでおく.
    2. Update SMTP Settings で,SMTP サーバの設定を変更する.
      7 で SMTP 認証の方法を自動検知する選択肢があるが,私の場合はうまく動作せず,応答が返ってこなくなってしまった.メッセージにもあるように,使わない方がいいかも.
  3. Folder Defaults は,D オプションで設定されていれば,ほとんど変更不要のはず.
    Bcc で運用する私みたいな人は,7 とか 8 あたりは不要.
    17 は,フォルダ削除時に Trash を迂回するか否かの設定.false で Trash に格納.
  4. General Options は,1 や 2 のディレクトリ設定を相対パスにするくらい.
  5. Language preferences は,文字コードを iso-2022-jp にしただけでは文字化けが完全に回避されない.言語を ja_JP とすること.

SSL の設定

SNI でホスト名を分ける場合は,/etc/apache2/sites-enabled の VirtualHost に設定を追記する.
これは詳しくは過去の記事(apache2 の設定メモ)を参照のこと.
SSL なしでのアクセスを拒否する場合,squirrelmail を設置したディレクトリに .htaccess を追加して,SSLRequireSSL と記載する.

fetchmail/procmail

せっかく,dovecot でサーバを立てたので,分散しているメールを集約してみる試み.
dovecot の設定は,こちらを参照のこと→dovecotの設定 | hadacchi blog

準備

dovecot が maildir を使って動いている環境は準備すること.
ここに,何らかの手段で pop したメールを振り分けて入れれば終わり.
自動的にポーリングし,フィルタしてローカルの Maildir に配送する手段は,わりと限られている.
今回は,かつて使っていた fetchmail/procmail を使うことにした.
他の選択肢としては,getmail を使う方法もあるけど,今回の場合はどちらにせよ procmail の設定が必要なので,わざわざ mua を変える理由がなかった.
もっと無駄だけど簡単なやり方としては,Sylpheed みたいな mua を使って pop したメールを振り分け機能で振り分けても同じことはできる.
他にも,とにかく pop する機能がついていれば,何でも良い.

fetchmail の設定

ちゃんとドキュメントを読めば,結構簡単に設定できる.
man の他は,ここを参考にした → fetchmailrc - 揮発性のメモ
というか,ほとんどそのまんまになってしまった.
続きの記事にも目を通しておいた方が良いかも → fetchmailrc 注意事項 - 揮発性のメモ

# 管理者
set postmaster LOCALUSERNAME

# no bouncemail エラーメールを管理者に送信する
# bouncemail    エラーメールを差出人に返送する
set no bouncemail

# デーモン時のログファイル
set logfile "/PATH/fetchmail.log"

# メールのチェック間隔(秒)
set daemon 600

# no spambounce  スパム差し戻しを返送しない
# spambounce     スパム差し戻しを返送する
set no spambounce

# -------------------------------------
defaults
  protocol pop3

  #----- サーバオプション
  # no uidl  未読チェックをサーバ側でつける (デフォルト)
  # uidl     未読チェックをクライアント側でつける
  uidl

  #----- ユーザオプション
  # keep     既読メールを削除しない
  # no keep  問い合わせ後にサーバ上の既読メールを削除する (デフォルト)
  no keep

  # flush     問い合わせ前にサーバ上の既読メールを削除する
  # no flush  既読メールを削除しない (デフォルト)
  no flush

  # no fetchall  未読メールのみの取り込み (デフォルト)
  # fetchall     全メールの取り込み
  fetchall

  # mimedecode     MIMEデコードする
  # no mimedecode  MIMEデコードしない (デフォルト)
  no mimedecode

# -------------------------------------
poll SERVERADDR1 proto pop3
        user    "USERNAME1"
        pass    "PASSWORD1"
        mda     "/usr/bin/procmail -m /PATH/SERVER1.procmailrc"

# -------------------------------------
poll SERVERADDR2 proto pop3
        user    "USERNAME2"
        pass    "PASSWORD2"
        mda     "/usr/bin/procmail -m /PATH/SERVER2.procmailrc"
        ssl

だいたいこんな感じ.
daemon モードで起動するには,fetchmail -d 600 とかする.
起動時に自動で daemon モードで起こしたい場合,root で使うなら /etc/default/fetchmail で daemon=yes とかで良いと思う.
ただしこの場合,/etc/fetchmailrc が必要.
ユーザー権限の場合,cron で @reboot fetchmail -d 600 とかするのが簡単.
.fetchmailrc は 700 に指定しておかないとエラーを吐いて動かないので注意.

久々に man 読むと,勉強になる.port という指定は古いぜ,って書かれていた.今はserviceで指定するらしい.

procmail の設定

fetchmailrc の mda で procmail を指定すると,.procmailrc とかに従って振り分けされる.
ただし今回は,宛先を見て振り分けるのが難しいので(Bcc で配送されたメールを振り分けられない),
procmail -m procmailrc_file と指定する方法を取る.
Maildir の場合,配置先の文字列の最後を「/」で終わらないといけないので注意.
procmailrc_file の例はこんな感じ.
単にサブディレクトリに突っ込む場合.

MAILDIR=$HOME/Maildir
DEFAULT=$MAILDIR/.INBOX.SERVER1/
LOGFILE=$MAILDIR/SERVER1.log

振り分けする場合.

MAILDIR=$HOME/Maildir
DEFAULT=$MAILDIR/.INBOX.SERVER2/
LOGFILE=$MAILDIR/SERVER2.log

:0 H
* ^From:.*(address1@host\.domain|address2@host\.domain)
.INBOX.SERVER2.From/

:0 H
* ^FROM_MAILER
.INBOX.SERVER2.DAEMON/

:0 H
* ^TO:.*address3@host\.domain
.INBOX.SERVER2.To/

man procmailrc とか読むと,^TO とか ^FROM_MAILER とかの正規表現が書かれているので,必要に応じてどうぞ.

Ubuntu 管理系の tips

知らんかったことをメモる.

linux-image は,新しいものを入れても古いものが残る.
apt-get autoremove で昔は消えていたが,最近は消えないらしい.
dpkg -l | grep linux-image として,出てくる 2つ前までのものは remove で消しても良いかも.
今のカーネルは,/proc/version を見るか,uname -r

apt による管理では,remove しても,設定ファイルが残る.
設定ファイルも消す時は,purge

その他の設定は,Ubuntu Server で単純にパッケージを削除しても設定ファイルは残る、残った設定ファイルを一括削除するには? | レンタルサーバー・自宅サーバー設定・構築のヒント を参考にすると良いかも.

apache2 の設定メモ

毎回,OS を入れ直す度に忘れるので,今回こそはきちんとメモるぞー.
記事の趣旨が趣旨なので,この記事は随時アップデートされると思う.

前提

LAMP サーバが入った状態で Ubuntu server をインストールしたことが前提.
自分しか使わないサーバなので,mod_php5 で勘弁する.
(この後の予定) SSL 対応と,vhost 対応.←済

設定

  • dir.conf を編集して,いらん index ファイル指定を消す.
  • userdir を使うので,有効化する.
    # a2enmod userdir
    良く考えたら,VirtualHost を使うので,なくて良い気がする.
  • php5 自体は有効化されているが,userdir では無効になってるので,有効化する.
    php5.conf を開いて,userdir のディレクティブに記述されている,php_admin_value engine Offをコメントアウト.
  • directory 内のファイルリストが見えるのは困ることがあるので,デフォルトオフにしておく.
    userdir.conf の Indexes を削除.
  • 多言語対応は,userdir.conf の MultiViews を有効にしておいて,hoge.html.ja hoge.html.en とかを用意する.
    ユーザーが hoge.html にアクセスした時,その人の言語優先度に従って表示するファイルが選択される.
    更新し忘れが多発しそうなので,管理はそれなりに考えないといかんかも.
  • favicon の設定に,rewrite モジュールを使う.
    # a2enmod rewrite
    ただし,RewriteEngine を使う場合,AllowOverride FileInfoと,Options SymLinksIfOwnerMatch辺りを
    許可しておかなければならないので,要注意.
  • DocumentRoot が /var/www とかになっているため,絶対パスで / から指定しているリンクが悉く死ぬ.
    DocumentRoot を変更しても良いけど,最終的に userdir でアクセスさせないので, sites-available に VirtualHost の設定を書いた方が良い.
  • VirtualHost ディレクティブの ErrorLog は,ログ出力先.
    LogLevel は,ログ出力レベル.指定するレベルはググること.
    CustomLog は,アクセスログの出力先.
  • VirtualHost ディレクティブでは,ServerName を指定しないと apache2 が warn を吐くが,
    設定していたとしても,サーバの hostname.domainname と一致していないと同様に warn を吐く.
    設定は,/etc/hostname を FQDN で書いてしまい,networking の restart でとりあえず動く.(←動かない時は,再起動したら動いたりする)
  • ServerTokens ディレクティブや ServerSignature ディレクティブは,conf.d/security に書かれているので,この後に読まれるよう記載する.
    ServerTokens では HTTP のヘッダの出力のサーバ情報の出力を制御でき (ErrorDocument も,この制御された token を出力する),
    ServerSignature ディレクティブでは ErrorDocument 下部のサーバ情報の出力を制御できる.
  • php のヘッダー出力の抑制は,php.ini で行なう.
    /etc/php5/apache2/php.ini の expose_php を Off とする.
  • digest 認証はモジュールをロードさせないといけない.
    # a2enmod auth_digest
  • deflate モジュールでファイルを gzip 圧縮して転送できるが,転送サイズがファイルサイズより大きいことがある.
    その時は,SSI とか PHP とかで include していないか思い返してみること…
    これでハマった.
  • SSL対応。
    署名要求ファイルを当該サーバ上で生成して、証明機関に送信して証明書が作成される。
    まずは、署名要求ファイルの作成から。

    1. 秘密鍵を作成する。
      openssl genrsa -aes256 2048 > server.key

      秘密鍵は、パスフレーズで保護する。
      server.key が秘密鍵。

    2. 秘密鍵を使って、署名要求ファイルを作成する。
      openssl req -new -key server.key > server.csr
      openssl req -new -sha256 -key server.key -out server.csr # sha-2署名を要求する
      秘密鍵のパスフレーズを求められるので、入力する。
      証明書へ埋め込みたい情報の入力が求められるので、入力する。
      とりわけ、Common Name は使いたい web site のホスト・ドメイン名と一致させておくこと。
      server.csrが署名要求ファイル。
  • 続いて、StartSSL を例にドメイン名の検証 (validation) を行なう。
    詳しくは、[無料 SSL 証明書 StartSSL を使う](http://futuremix.org/2009/02/startssl)などを参照。

    1. サインアップから名前とか住所とかを登録。
    2. クライアント証明書をインストール。(次回からのログインにはクライアント認証が必須)
    3. ドメイン名検証を通過させる。独自ドメインのメールか、ドメイン登録に使っているメールの受け取り環境が必要。
  • web サーバの検証を行なう。
    1. 登録済みサブドメインの失効は有料といわれたので、ここで手順は中止。HW 交換したら、全てのキーを保存しておかんといかんなぁ。。。
    2. 別ドメインを建ててみる.
      CSR ファイルを作る画面が出てくるが,ローカルで作成しているので skip する.
    3. トップレベルドメインは,検証済のドメインを選択する.
      次にサブドメインを入力させられるので,検証させたいサブドメインを入力する.
    4. Save Certificate という画面で,crt ファイルの中身が出てくるので,
      コピーして server.crt とかのファイル名でテキストファイルにペースト.
      改行コードは LF.
    5. 同じ画面からリンクされている「intermediate」と「root」の CA certificates をダウンロードする.
  • web サーバの設定
    1. /etc/apache2/ports.conf を編集し,mod_ssl.c のモジュール設定の部分に,
      NameVirtualHost *:443
      とか書いておく.Listen が書かれてなければ,Listen 443 も書いておく.
    2. これまで準備したファイルのうち,必要なものを配置.
      /path に放り込んだとすると,次のファイルが必要.
      /path/server.key
      /path/server.crt
      /path/sub.class1.server.ca.pem (← intermediate CA Certifications)
      /path/ca.pem (← root CA Certifications)
    3. SNI を定義しているファイル (site-enabled にあると思われる) の中で,
      ssl 用の設定を書く.
      その中で,配置したファイルを指定する.ついでに簡単な雛形も載せておく.

      
              ServerAdmin     MAIL_ADDR
      
              DocumentRoot    ROOT_DIR
              ServerName      DOMAIN_NAME
              SSLEngine       on
              SSLCertificateFile      /path/server.crt
              SSLCertificateKeyFile   /path/server.key
              SSLCertificateChainFile /path/sub.class1.server.ca.pem
              SSLCACertificateFile    /path/sslfiles/ca.pem
              
                      ...
              
              
                      ...
              
      
              ...
      
      
  • 上述のままだと,apache 起動時に server.key のパスフレーズを求められる.
    自動リブートとかさせていると問題があるので,解除する.

    # openssl rsa -in  server.key.org > server.key

-- 追記
いつからか,apache2 の再起動時に,以下のエラーを吐くようになった.
いろいろと対処しているうちに名前解決が怪しいと気付き,syslog を見て原因が分かった.
ホスト名を変更した時に,旧ホスト名を現ホスト名の CNAME にしたにも関わらず,ローカルに立てている DNS の SOA レコードとか NS レコードとかもろもろを書き換え忘れていたことが原因.

httpd: apr_sockaddr_info_get() failed for hoge.hadacchi.com
httpd: Could not reliably determine the server's fully qualified domain name, using 127.0.0.1 for ServerName

どうやらこれは,二つのエラーを意味しているようだ.
多分
1行目:ServerName の設定がないから自分で取ろうとしたけど,うまくいかないぜ!
2行目:なんか,ちゃんとした答えが得られないから,これこれを ServerName に使うぜ!
とうことなんだろうと思う.対応とその結果を書いておく.

  • 対処1:自分の使用しているホスト名 (# hostname -f で表示されるものの FQDN) を /etc/hosts の 127.0.0.1 の別名として併記する.
    ただし,今回のように bind の設定ミスがある場合は,hostname -f でエラーが返る.

    • 結果1:1行目のエラーのみ消え,2行目の 127.0.0.1 の部分が,/etc/hosts に設定したホスト名となる
  • 対処2:(VirtualHost を使っているとしても) httpd.conf あたりに,ServerName 定義行を追記する.値は,デフォルトで使いたいサーバ名.
    通常は,最初に apache に読み込まれる VirtualHost 名.

    • 結果2:対処1をしなくても,エラーが両方消える.
      ServerName の設定が静的に記述されているので,この一連の動作自体が発生しないのだと思う.
  • 対処3:localhost に DNS サーバを立てる.
    • 対処1,2をしなくても,エラーが両方消える.

regsvr32.exe

いつも忘れてしまうのでメモっておく。

SysWOW64 は x64 上で x86 をエミュレートするための仕組み。
SysWOW64\○○.exe は x86 エミュレータ用バイナリ。

なので、C:\Windows\System32\regsvr32.exe を実行してダイアログが表示されている状態でプロセスモニタを見れば x64 の regsvr32.exe が上がっているのが確認できるし、
C:\Windows\SysWOW64\regsvr32.exe を実行してダイアログが表示されている状態でプロセスモニタを見れば x86 の regsvr32.exe が上がっているのが確認できる。

サーバーバックアップ

linux マシンが 2台あれば,rsync で良いのだけれど,ない場合には工夫がいる.
日常使いのPC→Win
サーバー→Linux
Winは使う時だけ起動
の前提の時,こんな風にしてみた.

linux マシン

crontab で zip を走らせる(etc var home を圧縮)

zip -P password -rq /tmp/etc.zip /etc

みたいな感じ。
mysql もバックアップ。

mysqldump | gzip > hoge.gz

Win マシン

C:> Winscp.com /script=scriptfilename
open username@hostaddr -privatekey=ppkfile.ppk
cd /remote_directory
lcd c:\local_directory
get etc.zip var.zip home.zip hoge.gz .\
exit

タスクスケジューラで,Winscp.com のコマンドを書いた bat ファイルを実行.

ドメインメールのサーバ移転

ドメイン管理に value-domain を使っており,メールのためだけにレンタルサーバーの契約を継続するのもバカバカしいので,今回移転することとした.
とはいっても,メールサーバーを自分で運用するのは面倒くさい.
そこで,value-domain でドメイン管理をしていると勝手についてくる xrea のフリースペースで運用を行なうことにした.
自分でベタに設定するのと,web UI で設定するのとではちょっと勝手が違うので,メモとして書いておく.

DNS レコード更新

value-domain の DNS レコードの更新ページで,「当サービス内サーバーの自動DNS設定」を使って基本のレコード設定を見る.
今回は,メールサーバーのみを使いたいので,1行目に入る
a * xxx.xxx.xxx.xxx
の行を,
a @ xxx.xxx.xxx.xxx
とした上で,メールサーバーの定義を
mx @ 10
とし、 必要なホスティングサーバーへのサブドメインを定義する.
未定義のサブドメインへのアクセスは,全部レンタルサーバーに流したいので,こうした.別に,a * のままでも良いのであれば,変更する必要はない.

ドメインメール設定

(DNS が反映されないと,次の工程は進まないので注意)
value domain のメニューの「サーバーアカウントの登録・管理・購入」から,設定したいドメインのメールの設定に飛ぶ.
このサービスでは,POP や web メールを使う場合,メールアドレス毎に異なるユーザーアカウントが割り当てされるので,面倒を避けるのであれば,マスターアドレスを1つ決めて,サブアドレスは全てマスターアドレスへ転送するのが良い.
マスターアドレスは「POP/WEB受信のみ」を選択しサーバー容量(フリーの場合は50MB)を選択する.
サブアドレスは「転送のみ」を選択した上で,マスターアドレスを転送アドレスとする.(私は,対外アドレスを変更する度に MUA の設定を変更したくないので,外に出すのはサブアドレスのみにしている)

MUA 設定

平文通信で良ければ,ドメインメール設定画面のパスワード欄の右に出る「確認」リンクから表示されるサーバーに対しPOPを飛ばす.
SSL 通信にしたければ,サーバーの FQDN のうち,ピリオドをハイフネーションに変換したアドレスの後ろに,「.value-domain.com」をつける.
ポートはいずれも標準のはず.

Word Press の設定

導入時の注意点

インストールは解凍するだけなので簡単.
mysql を展開しておわりかと思いきや,落とし穴があった.

  • mod_php を使う場合,フォルダ配下のオーナーを www-data とかにしておく.
  • 真っ新な wordpress を入れることにする場合,テーマとかプラグインとかが入ってなくて動かないので,バックアップの DB をインポートする前にとりあえず新規インストールを完了させてしまって,テーマとプラグインは入れておく.
  • プラグインやテーマのインストール時に FTP 接続情報を求められる場合,define('FS_METHOD','direct');を wp-config.php に入れる.
    多分,現象から推測するに,サーバーにプラグインを pull しにいくよう動作を変更させるのだと思われる...多分...

DB 構成について

  • wp_users,wp_usermeta はユーザー情報.とりわけ wp_users にはパスなんかも hash をかけて保存されている.
  • wp_terms,wp_term_* は,タグとかカテゴリとかリンクグループなどの名前・slug・分類・記事との関係を保存したもの.
  • wp_options は,プラグインとかの設定を保存したもの.消したプラグインの設定も残っているので,ゴミが多い.新規に入れ直して綺麗にしたい時にはバックアップ不要.
  • wp_posts は記事,wp_postmeta は記事内からのメディアファイルの参照や更新ロックの情報など.
    更新ロックの情報は削除しても問題なさげ.詳しくは,[WordPress] postmetaテーブルの_edit_lastと_edit_lock | きほんのき
    要は,meta_key="_edit_lock" に格納される UNIX タイムスタンプと,meta_key="_edit_last" に格納される最終更新ユーザーのユーザー ID は消しても構わんということ.
  • wp_comments はレス,wp_commentmeta はコメント削除などの情報.
  • 他は,そのまんまなので省略.

プラグインとか

  • WPTouch は, ver 1.9.5 以降は投稿できないバグがあるので,1.9.42 以前とすること. (1.9.4.2 の間違いではない.各人で readme.txt を読むこと)

また追記します…