IMAP サーバを Web メールの SquirrelMail から叩く設定.
ubuntu の場合,apt-get から入れることができる.
しかしその場合,いらんパッケージもセットでついてきて鬱陶しいので,SquirrelMail の tarball を拾ってきて,導入することにした.
この場合,root 権限の必要な場所に設置する必要すらないので,ユーザーディレクトリに設置することも可能である.
他のモバイル向けテーマも実装した Web メールを導入したかったが,何やら色々とパッケージが必要そうなのでやめた.
モバイルからは K-9 メールで直接 IMAP を叩くことにした.
事前準備
- 必須の準備
- web サーバを準備する
- PHP を導入する
- IMAP サーバを導入する.
- ついでの準備
- web サーバを SSL 対応させる.
SquirrelMail の展開
SquirrelMail - Webmail for Nuts! から,tarball を落とす.
展開してでてくるディレクトリ内の doc ディレクトリの INSTALL を読めば,基本的には OK のはず.
/var/local に置けとかゴチャゴチャ書いてあるが,さっくり無視して /home 配下に置く.
SquirrelMail の設定
カレントディレクトリを配置した squirrelmail のフォルダとする.
./config/conf.pl をコマンドラインから実行する.
- D からサーバのソフトウェアを選択すると,簡単に設定をインポートしてくれるらしい.
対した設定を読み込んでくれないので,手で設定してもいいと思う.
- Organization Preferences は,個人用途では設定しなくても問題なし.
- Server Settings は,設定する.
- Domain は,自ドメインを持ってたら設定する.でもどこでこれが使われるかは不明.
- Invert Time は,メール送信の時に時刻がズレたら(18時間ズレる),設定すると良いらしい.私のサーバでは,設定不要だった.
- Update IMAP Settings で,IMAP サーバの設定を変更する.
7 の TLS は,SSL のこと(本来,TLS が標準).
8 の Server software は,上記の D と違って,ここで選んでも設定をインポートしてくれない.でも気持ち悪いのでちゃんと選んでおく. - Update SMTP Settings で,SMTP サーバの設定を変更する.
7 で SMTP 認証の方法を自動検知する選択肢があるが,私の場合はうまく動作せず,応答が返ってこなくなってしまった.メッセージにもあるように,使わない方がいいかも.
- Folder Defaults は,D オプションで設定されていれば,ほとんど変更不要のはず.
Bcc で運用する私みたいな人は,7 とか 8 あたりは不要.
17 は,フォルダ削除時に Trash を迂回するか否かの設定.false で Trash に格納. - General Options は,1 や 2 のディレクトリ設定を相対パスにするくらい.
- Language preferences は,文字コードを iso-2022-jp にしただけでは文字化けが完全に回避されない.言語を ja_JP とすること.
SSL の設定
SNI でホスト名を分ける場合は,/etc/apache2/sites-enabled の VirtualHost に設定を追記する.
これは詳しくは過去の記事(apache2 の設定メモ)を参照のこと.
SSL なしでのアクセスを拒否する場合,squirrelmail を設置したディレクトリに .htaccess を追加して,SSLRequireSSL と記載する.