会社から自サイトへアクセスすることがよくあるため、自サイトで SSL を使いたい。
しかし SSL 対応レンタルサーバは料金が高いので、自作 PC を組んでサーバ化することを検討している。
今はだいぶ自作も簡単になったが、やっぱりこだわるとなかなかうまく計画がまとまらない。
今回は、自作PCを組むにあたっての調査メモをつけるついでに、hadacchi がどんな風に PC を買うか紹介しようと思う。
という主旨の記事なのでこのシリーズは連載型になると思う。
PC 自作 -hadacchi.com 自鯖化-
全体の流れ
- 企画
何事もそうだが、手段を目的にするとうまくいかない。
まず、PC を自作するという手段は、どんな目的のためなのか、要件を決める。 - 構成検討
次に、目的に合わせて PC の構成を決める。
具体的には、「○○の CPU を ○ 規格の M/B に乗せて、HDD は ○ 台、○規格で接続して…」という感じ。
慣れていれば良いが、不安がある人は、通常のPCに必要なパーツのリストを作成して、
不足品を追加したり不要な品を削除したりすると良い。
ただし、1 パーツで複数の目的を達成できるものや、逆にあるパーツの代用を探すと
パーツが複数になってしまう場合があるため、あまり決め決めにすると柔軟性がなくなる。
普段から PC をいじっている人や、BTO PC の注文をよくする人であれば、
わざわざリスト化せず次のパーツ選びとセットでできると思う。 - パーツ選び
構成が決まったら、具体的な各パーツに置き換えて行く。
これが一番時間がかかる。
こだわり始めるとキリがないが、あまり適当に決めると絶対に後悔する。
国内に売ってなければ、海外からの個人輸入も辞さない。 - 注意
PC 本体だけでは大したことはできないので、インターネット接続や他の PC との
接続も含めて構成は考えなければならないことを忘れずに。
ハブもスイッチもルータもケーブルもなしに PC だけが増えれば、古い PC か新しい PC かどちらかしか
実用できない。
企画
目的
自分の web site を、自宅に設置するサーバへ移設し、SSLを使えるようにする。
今後、簡易な NAS のようにファイルストレージもしたくなる可能性が高い。
使い方
- 常時、インターネットへ接続する
- インターネット側からアクセス可能とする
- 自宅で直接操作することは少ない
- 子供がいじる可能性がある
要件
- 常時起動していても苦情がでないよう、省電力は勿論のこと、存在感を主張しない小型 PC とする
- 処理性能は低くて良い
- グローバル IP が 1 つしかないため、プライベート IP + NAPT とする
- モニタは不要。インストール時は、今ある 2 台のモニタの一方を使う
- 子供が触れない場所に設置すると、ホコリがトラブルの元なので、できるだけ回転する部品を減らす
- サーバとしての運用が簡単な PC-linux -- 特に運用経験が多い debian や ubuntu server あたりを使う
- 自宅の無線系の不安定さ、設置が電子レンジ傍になりそうなことから、有線接続とする
構成
私の場合、こんな風にイメージしながら考える。
ケース、M/B は mini-ITX。OS は ubuntu サーバ。電源は高効率な AC アダプタが理想。ストレージは、1 台搭載のケースなら、TB HDD。2 台搭載のケースなら、SSD (システム) と HDD (データ)。グラボオンボード。CPU は Atom か fusion あたりかな。光学ドライブはなしで、USB からインストール。
手堅くやるなら、ちゃんと表にする。
必須 | |
---|---|
ケース | 小さいの、妻受けするの |
電源 | 高効率の |
M/B | グラボとサウンドオンボードの |
CPU | 省エネの |
メモリ | 適当でいいが、Mini-ITX ケースの場合、ロープロメモリでないと入らないことがあるらしい |
HDD | 省エネの |
ケーブル類 | 溢れるほどある |
目的次第 | |
光学ドライブ | いらん |
グラボ | いらん |
拡張I/F | いらん |
パーツ選び
苦戦している。
外観的に EZ-CASE01MI80W-BK(通常据え置きタイプ) が欲しいのだが、この 80W 電源が評判が悪いようだ。検索すると、ここ→[coneco.net]コネコネットとか、口コミで出てくる
で諦めて、ふらっと見ていた色々なケースの製造元ページで、これと全く同じ外観のケースを発見した。
これ → BQ656 って、台湾の製品で、標準で 80W の電源搭載というのも一緒なのだが、オプションで 120W DC-DCコンバータ+ACアダプタという素晴らしい組み合わせがあるようだ。
ただし、同じケースでも 80W 電源と 120W コンバータは取り付けが違うらしく(IW-BQ660S/120W)、IP-V120DD だけ取り寄せても使えないらしい…ホントかなぁ…
こういうのは、先に枠から決めてしまわないと、構成が fix できないのだが、外観で気に入ってしまうと他の選択肢になかなか乗り換えられず、輸入サイトを巡ってしまう。
まぁ、BQ660を選んだとして進めてもいいのだが…と悩み中。
追記1
ベアボーンが安い。
気になっているのは、このへん。
Atom 525、2.5" HDD×2(オプションパーツ必要)、40W ACアダプタ
Fusion APUも安い。
このケースは、干渉が厳しくパーツによっては入らないギチギチサイズらしいが、どうやらこのM/Bは入るもよう。
ただ、2.5" HDD は、厚みが 9.5mm 以下の規格のものしか入らないらしい。
この M/B の 1 つ前の E35m1-I Deluxe をインストールしている動画があった。
追記2
ASUS の EPU は linux で動かないらしく、ファンコンが気になっていたが、こういうユーティリティがあるらしい。
cpufreq-selectorのメモ
追記3
Fusion APU で組んだ場合のシミュレート。
ケース | ISK-100 | 7,700円 |
---|---|---|
CPU, M/B | E45m1-I Deluxe | 14,000円 |
HDD | WD2500BEVT×2 | 0円 (RAID組もうとして失敗したやつ) |
メモリ | KVR1333D3N9/4G | 2,200円 |
以外と安いな…
追記4
買った。また組んだら記事にする。
追記5
子供が触れない場所に設置すると、ホコリがトラブルの元なので、できるだけ回転する部品を減らす
ケース:小さいの、妻受けするの
買ったもの→ISK-100
…… ほら、最初のコンセプトがブレると、こうなる。
みんな注意だ。
完
購入されたもので,VPSが2年くらい借りられそうな気も.
まぁ,その場合のVPSのスペックは,そんなにメモリ多くないですが.
構築記事,楽しみにしております.
仮想サーバは、そういえば目に入ってませんでしたー。
しかも別記事に書きますが、M/B破損するという大事故で、悲しいことに…
毎回、これ64bit対応してんのか?って不安になって調べるので自分用メモ。
64bit対応。
不安な人は、http://www.asus.co.jp/Motherboards/AMD_CPU_on_Board/E45M1I_DELUXE/#specifications で Memory の欄を見ておくこと。64bit OS なら 4GB 以上つめるよーって書いてある。