HackMDのOSS版,CodiMDは便利なのだが,
iOS,iPadOSのSafariでリバースプロキシ越しにアクセスするとサインイン時に400 Bad Requestを返し
認証が通らないため実質的に利用できないのであった.
(原因は不明)
そこでmarkdownで簡単にメモを書いて認証を通過した後でのみ表示可能なweb上に配置するソリューションを 探している中で,MDwikiに出会ったのであった.
いわゆるWikiではないけど.
MDwikiとは
MDwikiとは,不思議なhtmlファイルをwebサーバ上に置き,同じフォルダにmarkdownファイル
markdown.md
を配置し,http://www.hadacchi.com/mdwiki/mdwiki.html#!markdwon.md のように
アクセスすると,markdownがレンダリングされるというものである.
詳しくは,公式サイトを参照のこと.
公式サイトもMDwikiで運営されているようだ.
使い方
公式サイトからダウンロードしたmdwiki.html
をwebサーバ上へ配置して,
同フォルダ内へ表示させたいmarkdownファイルを配置して,
#!markdown.md
をURL末尾につけて呼び出すことで,
wikiっぽいHTMLを返却してくれる.
mdwiki.htmlというHTMLファイルの指定を省略したい場合,index.htmlにリネームすれば
http://domain.name.com/mdwiki/#!markdown.md
のように指定可能となる.
ああ,なんて簡単.
インデックスページ作成
mdファイルを追加する度にリンクを貼るのが面倒だと思われるが, 以下のシェルスクリプトを回せばインデックスは作れる. なお,templete.txtはリストの上につけるテンプレートの役割をする.
cat temlete.txt > index.md
ls -t -1 *.md | xargs -L 1 -I{} echo '- [{}]({})' >> index.md
その他の機能
他にもMDwikiの機能としてナビゲーションバーをつけることや → Adding a Navigation
外部サービスと連携するギミックを利用すること → Gimmicks
もできる.
さいごに
ただし,MDwikiは,wikiの最も基本的な機能である,
ウェブブラウザから直接コンテンツを編集するウェブサイト
という特性がない.
mdwiki.htmlを置いたフォルダをthe Internet向けにSMB共有するとかすれば別だが,
それは危険すぎるのでやらないとすると,webサーバにログインしてmarkdownファイルを
編集しなければならない.
今回必要だったのは認証付 Wiki 機能であったので, GitHubクローンのPrivateリポジトリへmarkdownを配置することで 解決することとした.(本記事には記載なし)
ということで,MDwikiは今回狙っていたHackMD代わりとはいかなかった.